猫が星見た

映画の感想

傷だらけの男たち(傷城)

2003年のクリスマス。刑事ポンと彼の親友でもある上司ヘイは、かねてから追跡していた連続殺人犯をついに逮捕する。だがその夜、ポンが帰宅すると、そこには既に息絶えた恋人の姿があった。しかも彼女は身籠もっていた。3年後、ポンは私立探偵に転職するも…

かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート(龍虎門)

親と生き別れ、行き場を失った子どもたちが最後に流れ着く場所“龍虎門(ドラゴン・タイガー・ゲート)”。ここで育ったタイガーは、今では兄貴分的存在として道場仲間から慕われていた。ある日、正義感にあふれるタイガーは、悪の秘密結社“江湖(コンウー)”…

県庁の星

K県庁のキャリア公務員、野村聡。プライドが高く、組織の中でいかに出世するかが人生の目的のすべてという極端な上昇志向の持ち主。ある時彼は、県政の目玉プログラムである民間企業との人事交流研修のメンバーに選出される。ところが、派遣されたのは田舎…

河内カルメン

男なんかみんな死んでしまえ!と言う河内カルメン最高! それでもいい男がいるかもしれへん!と言って東京行く河内カルメン最高! 日々鬱憤がたまって鬱々と暮らしている現代人は清順映画を観るといい! (2008年6月5日・WOWOWで)河内カルメン [DVD]出版社/…

殺しの烙印

もはや理解不能なストーリー展開とひたすら懲りまくったスタイリッシュな映像でまさに清順美学が炸裂したカルト・ムービーの傑作。日活解雇の直接の原因になった作品としても知られる。2001年公開の「ピストルオペラ」は本作が基になっている。飯の炊け…

呉清源 極みの棋譜

昭和3年、北京で囲碁の天才少年と騒がれた呉清源は、棋士・瀬越憲作の尽力で14歳で母と兄と共に来日を果たす。世界最高レベルといわれた日本囲碁界でも実力を遺憾なく発揮して、瞬く間にトップ棋士へと成長する。やがて日本人女性、中原和子と結婚した清源…

かもめ食堂

ロハス〜。 冷静に見ると日本人がフィンランドまでくんだり店やってしかもはやってなくてそこに日本での生活になんだかな〜と思っている日本人があつまって……って現実では負け犬じゃねーかと言われそうなシュチュエーションだが、それをスローライフだといっ…

グエムル─漢江の怪物─(The Host)

ソン・ガンホもポン・ジュノもペ・ドゥナも絶対に裏切らない人たちだ。期待した分だけ充分に満たしてくれる。しかしこの映画は本国では大ヒットしたけど日本ではさっぱりだったのだよね。まーそれもすごく分かる。凄く地味だもんな。公開当時予告編が異常に…

過去のない男(Mies Vailla Menneisyytta)

同監督の「浮き雲」に展開が非常に似ている。カンヌで賞を獲っており、カウリスマキ作品の中で最もメジャーな作品であるが、いつもほど殺伐としていないので不幸→幸福のありがたみをあまり感じず、不思議なことに私にとってはカウリスマキ作品の中で最もイン…

硝子のジェネレーション(新古惑仔之少年激闘篇)

香港映画を沢山観るわりに極道モノが苦手だ。なんというか、イキがって失敗イキがって失敗、それでも極道の道へ〜というのが人間の気持ちとしては分かるんだけど、どうしても馬鹿らしいと思ってしまうんだね。なんでお前らはそんなに意地張って戦うんだって…

クジラ島の少女(Whale Rider)

マオリ族の伝説を描いたネイチャー色の強い作品。公開当時なかなかの評判で気になっていたのを今更観たがまあ普通だった。押し付けがましい感動色がないのがいいが逆に引っかかりもないので特に人に薦めたりはしないと思う。しかしなー、この少女は悲観的だ…

カンゾー先生

すごくマトモな映画だ骨太だ。新しさは感じないのだが、どっしりと安定感があって心地よく観ていられる。これが作り手の技と経験ってやつなのか。人の息遣いと汗臭さをしみじみ感じられる市井の話というのはありそうでない。やっぱり今村監督って巨匠なんだ…

君に捧げる初恋(Crazy First Love)

「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョンと「ラブストーリー」のソン・イェジンの共演作。美女と野獣。 基本的に、恋に落ちる心の動きを描いていないラブストーリーは嫌いである。 この作品でははなっからチャ・テヒョンがソン・イェジンを好きだと叫ぶ。ちっちゃ…