猫が星見た

映画の感想

100分強

X-ファイル:真実を求めて(THE X-FILES: I WANT TO BELIEVE)

ある時、FBIの女性捜査官が謎の失踪を遂げる。またその失踪後、ほどなくしてサイキックな透視能力を駆使できるという神父ジョーが現われ、彼女の“ビジョン”が見える、と捜査協力を申し出てきた。そこでFBIは、かつて超常現象の絡む事件を多く担当し、今はキ…

キサラギ

マイナーなグラビアアイドル、如月ミキが焼身自殺を遂げてから1年が過ぎた。彼女のファンサイトでは一周忌のオフ会を開催することに。集まったのは、サイト管理人の家元とサイトの常連、オダ・ユージ、スネーク、安男、いちご娘という5人の男たち。初めて…

ダウン・バイ・ロー(DOWN BY LAW)

舞台はニューオリンズ。ザックとジャックが、それぞれ警察がらみの罠にひっかかってOPP刑務所の同じ房に入れられる。そこに不思議な仲間、イタリア人旅行者のロベルトが加わって、脱獄からどことも知れぬどこかへ、3人は地獄とも天国ともつかぬ冒険の旅…

真実のマレーネ・ディートリッヒ(MARLENE DIETRICH: HER OWN SONG)

1901年から1992年の激動の20世紀を生きたマレーネ・ディートリッヒ。彼女がスターの階段を駆け上がる出発点は1920年代のベルリンまでさかのぼる。当時、幼い子を抱える既婚者だったディートリッヒは、ナチスが台頭し始めた社会情勢の中で舞台や映画など芸能…

ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうな私の12か月(BRIDGET JONES: THE EDGE OF REASON)

独身OLのブリジットは、めでたく弁護士のマークと付き合い始めてから6週間、あのサイテー男ダニエルが旅行番組の案内役として人気なのは癪に障るけど、とにかく人生バラ色、まさに幸せの絶頂。そんな矢先、マークと彼の美人アシスタント、レベッカの怪し…

初雪の恋 ヴァージン・スノー

陶芸家である大学教授の父が日本の大学で教えることになり、日本の学校に転校することになった高校生ミン。自転車に乗って夏の京都を走り回っていた彼は、偶然見かけた女性、七重に一目惚れする。彼女はミンが転校した高校の生徒だった。やがて2人は言葉と…

エトワール(TOUT PRES DES ETOILES)

300年以上の歴史を誇るパリ・オペラ座。そのバレエ団は、“星”を意味するエトワールと称される最高位のダンサーを頂点にし、プルミエ・ダンスール、スジェ、コリフェ、カドリーユと続く完璧な階級社会。そもそも、一握りの選ばれし者のみが団員になれる世界。…

乱れ雲

成瀬巳喜男監督の遺作。 泣かせ巳喜男監督の作品の特徴といえばメロドラマであるが、私はメロドラマよりも市井の人々を描いた「めし」とか「稲妻」のファンなので、この作品は……である。よせたり引いたりの美しさは分かるが、どうしても“こいつらうっとおし…

南京の基督

芥川龍之介が1920(大正9)年に発表した『南京の基督』に、彼が自殺を遂げる直前の心象風景を綴った作品『歯車』『或阿呆の一生』を融合させて映画化した作品。1920年代の中国・南京。ひとりの日本人作家とまだ幼さの残る娼婦が出会う。その少女・…

呉清源 極みの棋譜

昭和3年、北京で囲碁の天才少年と騒がれた呉清源は、棋士・瀬越憲作の尽力で14歳で母と兄と共に来日を果たす。世界最高レベルといわれた日本囲碁界でも実力を遺憾なく発揮して、瞬く間にトップ棋士へと成長する。やがて日本人女性、中原和子と結婚した清源…

エレクション(黒社會)

香港裏組織のトップを決める会長選挙を舞台に、権力の座を巡って壮絶な仁義なき抗争を繰り広げる男たちの姿を、冷徹かつスタイリッシュな映像で描き出すサスペンス・ドラマ。 お、面白くない……!ジョニー・トーの映画で時間が長く感じられるなんて信じられな…

佐賀のがばいばあちゃん

島田洋七が話すのを聞いてた方が面白かった、というのが正直な所。 別に駄作とは思わないのだが、ばあちゃん語録を出す為にシーンをぶつ切りにしている感じがして、一本の映画としてはあまり巧く成り立っていない気がした。本当に唐突にばあちゃん語録が出て…

アイ・アム・レジェンド(I AM LEGEND)

まっすぐ家に帰る気分ではなかったので時間に合ってりゃなんでもいいや〜と思って選んだのがこれ。最近映画館で観る映画が大作ばかりで私はどうかしています。 タイトルが「アイ・アム・レジェンド」て。なんともアメリカ人っぽいオレ様風味をかもし出してい…

VOICE ヴォイス(VOICE2005)

ネタにもならない映画というのは観ること以前に存在自体が無駄です。この映画は何を目的に作ったのでしょうかー。怖がらせもなし、トンデモもなし、エロもなし、最近のホラー映画の程度の低さ(笑かしとしても成り立っていない)を強く感じている私をさらに…

かもめ食堂

ロハス〜。 冷静に見ると日本人がフィンランドまでくんだり店やってしかもはやってなくてそこに日本での生活になんだかな〜と思っている日本人があつまって……って現実では負け犬じゃねーかと言われそうなシュチュエーションだが、それをスローライフだといっ…

エンター・ザ・フェニックス(大佬愛美麗)

うわーーークソつまんない。香港でおナルな映画を撮る監督ってチャウ・シンチーくらいかと思ってたけど、スティーブン・フォン、お前もか!!しかしシンチーは映画自体が面白く、主役(監督)No.1は笑いの後からついてくる要素、または笑いの為に必要不可欠…

ベロニカは死ぬことにした

「ゆれる」とか「ALWAYS 三丁目の夕日」とかを見て最近の邦画はようやく精度が上がった(変な言い方だが)なあと思ったのだが、そういう邦画への印象もこれを見て一気に台無しになった。破壊的につまらない。原作もこんなにつまらんの? なにもかもイヤー!…

オリーブの林をぬけて(ZIR-E DERAKHTAN-E ZEYTOON)

アッバス・キアロスタミ監督の「友だちのうちはどこ?」「そして人生はつづく」に続く三部作。 私は「友だち〜」は好きだが「そして〜」は苦手、そしてこの作品は再び好きである。他愛ないことを退屈に感じるかほほえましく感じるかは紙一重であるなあと思う…

タルコフスキー・ファイル IN 「サクリファイス」(Dzrected By Andrej Tarkovski)

タルコフスキー監督の遺作「サクリファイス」の現場を撮ったドキュメンタリー。この監督がいかに詩人で画家であったか分かる内容になっている。資本主義とは全く関係のない芸術家であるなあ。今やこういう映画監督は世間に許されないであろう。彼の作品が愛…

クジラ島の少女(Whale Rider)

マオリ族の伝説を描いたネイチャー色の強い作品。公開当時なかなかの評判で気になっていたのを今更観たがまあ普通だった。押し付けがましい感動色がないのがいいが逆に引っかかりもないので特に人に薦めたりはしないと思う。しかしなー、この少女は悲観的だ…

君に捧げる初恋(Crazy First Love)

「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョンと「ラブストーリー」のソン・イェジンの共演作。美女と野獣。 基本的に、恋に落ちる心の動きを描いていないラブストーリーは嫌いである。 この作品でははなっからチャ・テヒョンがソン・イェジンを好きだと叫ぶ。ちっちゃ…

悪い男(BAD GUY)

キム・ギドクの映画を自ら進んで見るっていうのは結構マゾな行為かもしれないな。今の所100%痛い。 ギドク作品と北野作品が似ていると何処かで聞いたけれども、「サマリア」「受取人不明」を見てもさっぱりそんなことは感じなかったが、この作品見てようやく…